うーん、もう四か月くらい経っており、その間にカンボジアとドイツを旅してすっかり記憶が薄れていますが引き続き。

とりあえず明るいうちに海に出て大西洋に飛び込む、ようなことはせず、足だけ浸かって満足する。だって水がとっても冷たいんですもの。それに水着になるのは出来れば避けたいのです。とりあえずあまり時間のない私はステレオタイプのナザレ観光をすべく、路地という路地を歩きまくり、伝統衣装を身にまとったおばあさんの写真を撮り(本人の了承を得たうえで撮影しています)、小銭を使ってケーブルカーで高台にのぼり小銭をけちって徒歩で下り、ナザレに来たからにはと無理やりイワシを食べ(今日の分は終りと言われたが、半分で良ければ・・・と明日のぶんのイワシを焼いてくれた。3匹+サラダで3€)、教会や土産屋をちら見しながらそぞろ歩きました。

とりあえず名所めぐりは済ませたので、大西洋に沈む夕日を見ようと浮かせた小銭を使ってシートを購入し、砂浜で待機。なのに全然暗くならない・・・風はそれなりに冷たいし何より暇なので、いったんお土産屋さんに戻り時間を潰そうと一軒のお店へ。2€という格安ビーサンを見つけ真剣に物色していると、その近くに私以上に真剣なまなざしでビーサンを選定する人が。よくよく見ればさっきのMくんではないですか。

偶然の再会を喜びあい、散歩をしがてら夕日を見ようと海岸へ戻る。一時間以上話をしてやっとこさ日没。かなり期待していたが、思ったほどではなくて「微妙だ」と笑いながら帰路につく。後日彼に聞いた話によれば、翌日の夕日はとてもキレイだったとのこと。彼のことやその後の顛末は旅行記とは関係ないので割愛しますが、とっても良い人でした。

日も暮れたので一緒にイワシの塩焼きを買って(昼間食べたことは言えなかった)、お手製のパスタと買い置きしていたというワインをごちそうになり、初めての旅友にうかれて帰宅したのでした。

ちなみにMくんの泊まっているペンサオンは私の泊まったところより立地がいいうえに設備も充実、部屋もきれいだし何より安かったのです。ナザレの宿泊場所は民宿で良ければいくらでもあるので、よく吟味した方が良さそうです。少なくともバス停で客引きをしている強気な人は辞めた方がいいです。

快適なMくん宅と比較するとなんて殺風景な部屋・・・とうなだれていると部屋にアリがちょろちょろ。何だこの宿は!!と怒りながら部屋を見回すと、自分のバッグに近づくにつれアリが増えていく。まさか・・・と思ったがそのまさか、昼間買って鞄に入れっぱなしにしておいたエッグタルトに大量のアリ。鞄の中にもものすごいアリ。うーん、アリは宿のせいじゃなく、完全に自分のせいです。むしろ宿主に迷惑をかけています。わずかに残った理性で時間帯を考慮し絶叫するのを我慢して、アリ退治を敢行することに。

まず元凶のエッグタルトはトイレにin。ただ大き過ぎて流れないのでトイレ掃除の変な棒みたいのでつぶしまくり、何度も水を流す。アリまみれになっていた紙袋は窓からブン投げ(本当はいけないんですがパニックだったのです)。バッグの中にいるアリをトイレにinすべく逆さまにしてブンブン振っていると、勢いあまって大事な本が便器のなかへ。何とか本は取り出し、泣く泣くゴミ箱へ。残ったアリはシャワーで水責め。部屋にいるアリをスリッパでたたきまくり、白々と夜が明けるころやっと眠りつく。あんなに素敵な時間を過ごしていた数時間後はトイレにこもってアリと格闘。この落差は何なんでしょう。悲しい。。。同じ宿の人たちにとって私の行動は夜中にバタバタ、ジャージャーとさぞうるさかったことでしょう。アリを呼び込んでしまったうえに騒がしくしてすみませんでした。この場を借りて同じ宿のドイツ人らに謝りたいと思います。

翌日は少しナザレをぶらぶらしてオビドスへ向かいます。

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