ポルトガル旅行記◆ワイナリーとクルーズ@ポルト(7月8日)
ポルト後半です。

ポルトといえばポートワインの産地である。ドウロ川の対岸にはワイナリーがたくさん立ち並んでいる。

ポルトの景色を対岸から見るために橋を渡ったのであるが、せっかくなのでワイナリー見学をしようと飛び込みで行ってみた。ワイナリー見学&試飲&小一時間のドウロ川クルーズで10€。たぶんどこのワイナリーでもどこの船でも同じ値段のような気がする。なお、ポルト側からもクルーズ船に乗ることができるが、ワイナリー見学&試飲は含まれていないようだったので、面倒でも河をわたってからチケットを購入するのをおすすめする。

私はOFFLEYというワイナリーを見学。いくつか語学が選べるのだが、私は有無を言わさず英語のコース。ちなみに日本語コースはないと思う。一緒に見学したのはアメリカン中年3人組、フレンチカップルであった。正直ワインの製造工程なんて日本語で聞いても分からないのに、英語だとますますもって分からない。たぶん全体の1/3も分かっていなかったのではないかと思うが、たまにもっともらしくうなずいたりして誤魔化した。赤と白を一杯ずつ試飲させてくれ、少し安くワインを購入できる。非常に甘いワインで美味しいのだが、まだ旅の序盤であり今後移動を重ねる身としてはここで重いもの、しかも割れ物を購入するわけにはいかないので涙を飲んで我慢した。

ツアーに同行したメンバーと少し談笑していると、日本語が聞こえてきた。40代くらいのご夫婦が日本語を喋っている。おお、日本語!日本人!それだけでうれしくなり、ふらふらと近づいて行った。

ご夫婦は栃木からいらしていて、ポルトは2回目、現在3か月ほどヨーロッパを旅しており、もうすぐスペインに戻るそうだ。束の間のことだったが日本語で喋れてうれしかった。

ドウロ川クルーズ船に乗る時間が迫っていたのでお二人と別れ、船に乗り込む。景色がきれいで良いのだが、いかんせん寒い。風が容赦なく吹き付けるため、体感温度はかなり低いのだ。しかも景色のハイライトはポルトの街並みで、それを超えるとどうということもないので近くにいたスペイン人家族のやり取りを微笑ましく見ていた。スパニッシュベイビーが最強に可愛いので、普段なら絶対にしないがちょっと手を振ってみたりした。旅は人を大胆にするのだ。しょぼい大胆さということなかれ。子供嫌い且つシャイな私が赤ちゃんに手をふるなんて日本では考えられないことなのですよ。

そんなこんなでクルーズを楽しんで船を降りると19時半。夕暮れのポルトの景色を見たくて21時までねばったが、まだ日が沈む気配はない。実はワイナリーのある地区とポルト中心部を結ぶ有名な橋は治安が良くないことで有名なのだ(地球の歩き方談)。さすがに日が暮れるまでここにいるのは危険と判断し、泣く泣く宿に戻る。

まだ21時だというのに町の中心には人通りが少なく、誰もいないことがかえって怖かった。ホテルに戻ってしばらくするとようやく日が暮れてきた。時間は22時。粘っても無理だったかな。

明日はバスでナザレに移動。初バスだ。
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