うーん、ポルトガル入国しないまま旅行記が頓挫している。本日9月14日、あ。日付変わってるから15日。ぼちぼち更新しないとね。

さて今回の旅の山場、ヒースロー空港での乗換でございます。

乗換といえば数年前のプーケット⇔バンコクのトランジット不備がいまだにトラウマになっている。
ある程度時間に余裕さえあれば&職員に聞きまくれば適当英会話でも何とかなる、と根拠のない自信に満ち満ちていた自分が見事打ち砕かれ、二十歳をとうに過ぎて社会人二年目の立派なOLさんだというのに公衆の面前で大泣きをするという失態を晒した。大騒ぎした効果があったのかなかったのかは定かでないが、結局出発5分前に搭乗でき、事無きを得たのではあるが・・・。あの時はタイ国際空港が新しくなりたてでもう全体的に混乱しまくりだったせいなのだろうけど、あれから乗り換えが怖くて仕方ない。

そんなトラウマを抱えたところに、今回の乗り換えは悪名高きヒースロー。その巨大さゆえ、そしてテロ対策の厳格なセキュリティチェックゆえ、乗換が大変との専らの評判である。なお、空港の巨大さゆえにロスバゲも多いそうな。

今回はT5ターミナル→T3ターミナルに移動しての乗換え。
びびりまくり日本でネットで調べ倒したところ、「フライトコネクション」サイン通りに進めばOKとい事前情報を入手しており、そのとおりに進む。

結論から言うと、T5→(電車で数分)→ALLターミナルに行ける建物→(シャトルバス10分位)→T3という流れで移動し、荷物チェックを受けたあと出発ロビー、ゲートへ向かうことになる。荷物チェックはすいていた方だと思うが、T5ターミナルを出てから少なくとも1時間はかかったように思う。(その後のチェックイン手続がなかなかノロいので乗り継ぎには2hは見た方が安心かもしれない。)

途中、ちょっと不安になりBAの職員さん(CAのお兄さん)にチケットを見せながら尋ねると、ゆっくりとした聞き取りやすい英語で説明してくれたうえに、シャトルバス乗り場まで一緒に来てくれたりとなかなか親切であった。

ターミナル移動が無事に済んだところで、ホッとしつつチェックインカウンターへ向かう。途中のGate案内を見ると19:50出発にも関わらずGateOpenが20:29となっている。経験則によれば遅くとも出発30~45分前にゲートは開くはずなのでこれはどういうことかと嫌な予感を覚えつつ先に進む。どうでもよいけど、なぜ20:29なのか。何だか妙に細かくないか。

オンラインチェックイン済なので並ぶ必要はないはずだが、マイレージ加算手続きがされているかどうか知りたかったので一応列に並ぶ。途中係員の「あなたはオンラインチェックイン済なので並ばなくてヨシ!」という指示のもと、半ば強制的に列からはずされる。しかしながらマイレージの加算とともにそれ以上にディレイに関する情報をゲットしたい私は迷った末に並びなおすこととし、結局チェックインカウンターにたどり着けたのは約45分後のことだった。

マイルチャージのついでに「まさかと思うけど、遅れてるなんてことは無いですよね」とBAの姉ちゃんに聞いたところ、「ボードを見て確認しろ」の一点張り。ボードは見たんだよ、このボケが!と言い放つ・・・ことが気弱な私に出来るわけもなく、心の中で罵った。

不親切なBA女により機嫌を損ね、むすっとして歩いていると「MayIhelpyou、マダーム?」と声をかけてくるヒースロー職員らしき黒人ナイスガイ。リスボンに行きたいと告げると、彼は「Oh!Delayed!!Gateは20:30にOpenなので、それまでYouはshoppingを楽しんだり、coffeeを飲んだりしてておくれ。」と言ってきた。(ちなみにその後何度も彼と遭遇し、別の人に案内しているのも盗み聞きしたが、どうも彼のセリフは定型のようで老いも若きも男も女も白人も黒人も皆にショッピング&喫茶を誘導していたようだった。)

前日あまり寝られなかったせいもあり、疲れと眠気がおしよせてくる。しかしこの場で寝るのは危険なので(防犯および何より寝過して乗り遅れたら死ぬ)免税店などを見てまわる。

STOPsleeping作戦のため、日本人を見つけて「やぁー参っちゃいましたよ」的なことを言い合おうと目論むが、このターミナルには日本人が全然いない。日本人かしら・・・とふらりと近づくと大抵チャイニーズだ。

機内食をもりもり食べたため、腹などビタ一文減っていないが寝ない為に何かを食べようと飲食店をうろつく。しかしここはイギリス、しかも空港。ものが高い。何の変哲もないベーグルサンドが800円以上するし、普通の板チョコが500円もする。大sale的に叩き売られている板チョコも一ポンドなので160円くらいか。今回はただでさえ予算オーバー気味(シングルのホテル代が高いので)なので、これ以上無駄金を使うわけにはいかぬ。成田で購入したサッポロポテトをヒースローで一人かみしめる。ううう・・・うまい。

食べ終わってもまだ暇、しかも眠ってはいけないのでコーヒーを買うためにスタバへ向かう。イギリスでアメリカンの味を求める女。我ながら意味不明だが予算上スタバが一番マシだったのだ。
ちなみにトールラテが1.99ポンド(約320円)なので日本より若干安いだろうか。ちなみに味が地味に違う。日本のカフェラテが茶色よりのベージュだとすると、イギリスのラテはグレーベージュの味わいなのだ。伝わっただろうか。

スタバでラテを購入し、体力も限界に近づいてきたので日記を書いて時間を潰すことにする。テーブルのある席は満席なので空港のイスにラテを置きつつ、日記を書く。上に書いたこと+BAへの呪の言葉を書きつづっていた。怒りで力がこもってしまったのか、コーヒーを派手にこぼしてしまい、あろうことが向かいに座っていたジローラモ風なイタリアン伊達男の靴にコーヒーをぶっかけてしまった。

はわはわしながら「ソーリー!ソーリー!」と連呼する私に、ニコヤカに「気にすることはないさ」と答える彼。さすが伊達。そのうえ、どこからかフリーペーパーを持って来てびしょびしょになった席の始末をしてくれた。おお・・・かっこええ。

日記を書いて時間を潰すこと一時間半。時刻20:15(日本時間2:15)だが、まだゲートは開いていないようだ。疲れてイライラしているのもあるが、到着が夜中になると「空港からホテルに行く」という二つ目の山場の難易度が飛躍的に増すため、一刻も早くリスボンに行きたく、イライライライラしているわけである。

でもあと15分、辛抱するのよ!!と自分に言い聞かせて、ふと顔をあげると掲示板の表示が変わっている。いよいよGate案内かなとウキウキした気分で見ると時間表示が21:12に変わっている。え?どういうこと?さらに1時間またせる気?がっくりとうなだれ、本格的にBAを呪い始める。溜息をつきながらもう一度掲示板をチラ見すると「19:50 LISBOA Gate24 Boading」と表示が変わっている。ボーディング?????ディレイは?????と軽くパニックになりながらも慌ててgateへ向かう。特に放送もなかったようだが・・・恐るべしヒースロー。もし21:12の表示を信じて眠りこけていたら、タイ乗換の時以上に泣きじゃくる羽目になったことは間違いない。

おかげで眠気もぶっとび、さくさくと移動。gate24に着くと、白人さん8割に黒人さん2割がすでに待機。日本人はおろかアジアンは私だけ。さすが最西端ポルトガル、日出づる国である東の最果てから遠い国だけあるわ。まあ、まだイギリスなんですが。

搭乗が開始になったのは21時。まだロンドンの空は明るいです。takeoffが22時ちょっと過ぎ。さすがに暗くなってました。超寒い機内で震えながらあと少しで到着するリスボンに向けてやっとひとごこちつきました。

家を出てから24時間以上・・・24全シリーズを持ってくれば良かった。しかしよく頑張ったね、自分。

次回からやっとポルトガルの話です。
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